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 平成16年4月行政合併によって「四国中央市」が誕生以来、地域コミュニティの活性化を図るために開設された『みんなの広場・四国中央ドットコム』を利用して、地域住民等と交流しながら小さくても実質的な地域貢献活動を行ってきた。そのような住民のための住みよい地域社会・まちづくり活動のなかで、人間関係の希薄化や、家庭・地域での子育て力の低下、シニア世代(高齢者)の社会参加できる場の欠如など様々な問題があることに気づかされた。
 まちが活性化することとは、ただ単に地域が賑やかになることではなく、住民満足度の高い住みよい環境をつくることが一番である。そうすることにより、物質的なものだけでなく【心の豊かさ】も感じられる総合的に調和の取れたまちになり、更なる活動が生まれるものと思う。

そこで地域コミュニティの再生を目指して、子育て中の親子が集えるスペース(2F)の設置・運営や、「シニアパソコンクラブ」など各種サークルのコーディネイトを通して誰もが気軽に集える《ひろば》(1F)の運営を行ってきたが、福祉等の観点からもより広く公益の増進に貢献し、地域社会の宝である子どもたちがすくすくと育ち高齢者がいきいきと安心して暮らすことのできる地域社会の実現を目指し、そして【更なる活動の自由な拡がり】を求め、また行政や企業では取り組むことが難しい事業を地域と連携し地域の人びとと協働して展開していくことが望ましいことから平成19年「特定非営利活動法人『にっこり~の』」を設立した。

 『みんなの広場・四国中央ドットコム』を拠点に、子育て支援活動・シニア支援活動・各種交流活動などを行っているが、館外事業として、子育て中の保護者等に対しての研修や勉強できる場(機会)の提供や、アクティブシニアの方々の居場所づくり(活動支援)なども行っている。こうした活動が活力ある地域社会を創り出すとともに新たな地域社会の基盤となり、地域コミュニティの再生に繋がるものと確信する。